ミームコインの買い方を解説|代表的な銘柄一覧、取引する際の注意点も

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ミームコインとは、ネットミームやジョークなどをきっかけに誕生した仮想通貨のことです。近年はそのボラティリティと注目度の高さから、短期投資の対象として人気が高まっています。          

この記事では、ミームコインの特徴や主要な銘柄をご紹介しつつ、その買い方や取引をする際の注意点について解説していきます。

目次

  1. ミームコインとは?
  2. 代表的なミームコイン
  3. ミームコインの買い方    
    3.1. 国内の仮想通貨取引所で買う場合    
    3.2. 海外の仮想通貨取引所で買う場合
  4. ミームコインを取引する際の注意点
  5. ミームコインを売買した際の税金計算方法
  6. まとめ

ミームコインとは?

ミームコインとは、インターネットミームやジョークなどに基づいて開発された仮想通貨の総称です。

ネットやSNS上で面白い画像や動画が拡散されていく現象や文化が「ミーム(meme)」と呼ばれていますが、ミームと仮想通貨が融合したものがミームコインということです。

多くの仮想通貨プロジェクトが技術的な優位性や実用的な目的を持って開発されているのに対し、ミームコインはそのユニークなテーマやコミュニティによって人気を集めることを目的としています。

そのため、価格の変動が人気によって左右されやすく、仮想通貨投資家にとってはハイリスク・ハイリターンな投資対象と言えるでしょう。

代表的なミームコイン

ミームコインのリリースには独自の技術などが必要なく、ローンチのハードルも低いため、日々多くのミームコインが誕生しています。

大手仮想通貨トレッキングサイトの「CoinMarketCap」や「CoinCodex」などで"meme coin"=ミームコイン特集ページをみると最新の情報を得ることができます。

また、DEX(分散型取引所)追跡サイトの「DEXTools」であれば、前述のサイトに登録される前のミームコインを見つけられる可能性もあります。

なお、ここではミームコインの代表例として世界的に有名な4銘柄をご紹介します。

各コインの情報は記事作成時点の2024年4月3日時点の情報に基づきます。

DOGE(ドージコイン)

ドージコインは2013年に誕生した、仮想通貨の中では比較的歴史の長いミームコインです。

当時、とある柴犬の写真がその愛らしさからネットミーム化していましたが、その柴犬の顔をコインのロゴに据えたジョークコインが作られ、ドージコインと名づけられました。

その後、一部のコミュニティで根強い人気が続いたドージコインですが、2021年にイーロン・マスク氏がドージコインの話題に繰り返し触れたことで一般での認知度が上がり、もともと1円未満であった価格が最盛期には70円近くにまで高騰した経緯があります。

なお、ドージコインは現時点で1,400億以上もの数量が流通しており、発行上限も設定されていないため、今後も流通量が増え続けることで価値の希釈化が進む可能性が指摘されています。

SHIB(シバイヌトークン)

シバイヌトークンは、2020年にリリースされたミームコインです。

正式名称はShiba Inu Token(シバイヌトークン)ですが、国内メディアでは「柴犬」や「柴犬コイン」などとも呼ばれています。

シバシヌトークンは、ミームコインの元祖とされるドージコインと同じく柴犬をテーマとすることで、ドージコインに対抗する目的で開発されました。

いわゆる「ジョークコインのジョークコイン」であることから、発行当初は大きな注目を集めることはありませんでしたが、2021年にイーロン・マスク氏がドージコインとあわせてシバイヌトークンにも言及したことで人気に火がつきました。

2020年末には0.00000001円程度であったシバイヌトークンの取引価格は、2021年10月のピークには0.009円に到達し、驚異的な伸び率を記録しています。

シバイヌトークンは既に全量が発行されているため今後増えることはありませんが、初期に1000兆枚もの数量を発行しており、現在でも約590兆枚が流通しているため、超低単価の通貨となっています。

なお、シバイヌトークンは一部の国内仮想通貨取引所でも取り扱いがあるため、日本円で直接購入することが可能です。

MONA(モナコイン)

モナコインは、日本の大型掲示板サービス「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」発祥のミームコインです。

2ちゃんねるで愛用されていたアスキーアートキャラクターの「モナー」を名前の由来として、2013年に誕生しました。

日本発祥の仮想通貨として長い歴史を持ち、サブカルチャーのコミュニティーを中心に現在でも根強い人気を誇ります。

複数の国内仮想通貨取引所で取り扱いがあるため、日本人にとって購入しやすいコインと言えるでしょう。

一方で海外での知名度は低く、直近の時価総額は40億円程度とドージコインの約1,000分の1の水準に留まっています。

PEPE(ペペコイン)

ペペコインは、独特な見た目で印象的なカエルのキャラクター「ペペ・ザ・フロッグ」をモチーフにしたミームコインです。

2023年4月に登場したばかりの若いコインですが、2023年5月には世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスが取り扱いを発表したことで注目されるようになりました。

特に2024年2月末から3月にかけての価格上昇が目覚ましく、2月25日には0.0002円程度であったPEPEの価格は、3月14日には0.0015円に迫る高騰を見せています。

仮想通貨相場全体に追い風が吹く中、ペペコインの突出した急騰についてはクジラ(大口投資家)の投資行動によって影響を受けたとする観測もあり、ミームコインのボラティリティの高さを印象付ける現象となっています。

2024年に注目されているミームコインの一つと言えますが、国内仮想通貨取引所での取り扱いはないため、購入したい場合は海外DEX(分散型取引所)等で取引することになるでしょう。

なお、ペペコインは現在420兆枚を超える数量が流通しており、今後の新規発行はないものの、シバイヌトークンと同様に超低単価の通貨となっています。

ミームコインの買い方

ミームコインの購入は、国内の仮想通貨取引所、海外取引所、またはDEX(分散型取引所)で可能です。それぞれにおける購入方法について以下で紹介します。

国内の仮想通貨取引所で買う場合

日本で暮らす人にとって簡単なミームコインの買い方は、国内の仮想通貨取引所で購入することです。

上記でご紹介したミームコインの国内取引所の取り扱い状況は次の通りです。

主な国内取引所の取り扱い状況

 DOGE       
ドージコイン
SHIB       
シバイヌトークン
MONA       
モナコイン
PEPE       
ペペコイン
bitFlyer
Coincheck
bitbank
GMOコイン
SBI VCトレード
DMMビットコイン
バイナンス       
ジャパン
〇*〇*
Zaif

2024年4月3日現在       
*バイナンスジャパンではDOGE/JPYやSHIB/JPYペアが用意されていないため、一度別の通貨を購入する必要があります

このように、日本国内の仮想通貨取引所でも多くのミームコインを購入することが可能です。

現時点ではペペコインを取り扱っている国内仮想通貨取引所はありませんが、ペペコインがまだ誕生間もない通貨であることが要因の一つと考えられます。

ドージコイン、シバイヌトークン、モナコインなどは多くの国内取引所が取り扱いをしているため、これらのミームコインを購入したい際には対応している仮想通貨取引所の口座を開設すると良いでしょう。

国内仮想通貨取引所でミームコインを購入する場合の流れは次のとおりです。

STEP1. 取引所で口座開設をする

国内の仮想通貨取引所で口座開設をする場合、本人確認書類の提出が必要です。

はじめに取引所の公式サイト上にある口座開設ボタンからメールアドレスを登録し、その後に案内される手順に沿って、必要事項の入力や本人確認書類の提出などを行いましょう。

手続きが完了すると、各種サービスを利用できるようになります。

STEP2. 取引所に日本円を入金する

ミームコインを購入するためには、そのための代金を取引所に入金する必要があります。

通常は銀行振込や、オンラインバンキングとの連携等を利用することができます。

利用している取引所の案内に沿って入金しましょう。

STEP3. 取引所(販売所)でミームコインを購入する

日本円の入金が完了したら、ミームコインを購入できます。

仮想通貨取引所によって、「取引所方式」または「販売所方式」で購入ができます。

「取引所方式」と「販売所方式」の違いについては、こちらの記事をご参照ください。

海外の仮想通貨取引所で買う場合

国内の仮想通貨取引所で取り扱いがないミームコインでも、海外の取引所では取り扱われている場合があります。

特に、上場が比較的容易なDEX(分散型取引所)の場合、誕生したばかりのミームコインでも取り扱われているケースが多くあります。

例えば、海外DEX(分散型取引所)大手のUniswapでは、イーサリアムネットワーク上のさまざまなトークンとペペコインを交換することができます。

日本円から直接購入することはできませんので、国内仮想通貨取引所でETH(イーサ)等を購入しておく必要がありますが、DEX(分散型取引所)の利用に慣れている人にとっては最も手軽な購入方法とも言えるでしょう。

なお、Uniswapの詳しい使い方については、こちらの記事で画像付きで解説しています。       
はじめての方は、ぜひ併せてご覧ください。

ここでは、Uniswapと仮想通貨ウォレットのMetamaskを利用するケースを例に、ペペコインを購入する際の主な流れについてご紹介します。

STEP1. MetaMaskに支払い用のETH(イーサ)を入れておく

Uniswap等のDEX(分散型取引所)を利用するためには、決済用の仮想通貨をMetaMaskなどのウォレットに入れておく必要があります。

決済用の仮想通貨はペペコインと交換できる仮想通貨であれば何でも良いですが、ここでは一般的な例としてETH(イーサ)を挙げています。

ETHであれば、ほぼ全ての国内仮想通貨取引所で購入することが可能です。購入後は、仮想通貨取引所からMetaMaskなどのウォレットアドレス宛に送金しましょう。

MetaMaskの詳しい使い方については、こちらの記事をご覧ください。

STEP2. UniswapにアクセスしてMetaMaskを接続する

続いて、UniswapにアクセスしてMetaMaskを接続します。

画面中央の「ウォレットに接続」ボタンを押すと、接続可能なウォレットの一覧が表示されますので、「MetaMask」をクリックして選択しましょう。

MetaMaskが起動し、承認操作を行うことでUniswapとMetaMaskが接続されます。

STEP3. UniswapでETHとPEPEを交換する

MetaMaskが接続されたUniswapでは、さまざまなトークン同士を簡単に交換(スワップ)することができます。

スワップ画面で上段はETH、下段ではPEPEを選択し、取引したい数量を入力することで、その時点のレートに対応した取引条件が表示されます。

問題がなければ、「スワップ」ボタンをクリックしましょう。

      
(0.001ETHを指定した場合の画面イメージ。対応するPEPEの数量が瞬時に表示される。)

MetaMaskが起動し、承認操作を行うことでETHとPEPEの交換取引が完了します。

ミームコインを取引する際の注意点

ミームコインを取引する際には、その特徴から生じるリスクについてよく理解しておくことが大切です。

技術的な優位性や経済的な利用価値よりも、ユニークなジョークやコミュニティの娯楽性を優先する傾向にあるミームコインは、その価格が一時の人気によって大きく左右されやすいという特徴があります。

例えば、知名度の高いインフルエンサーの言動による影響、大口投資家によるトレンドの操作など、予期し難い要因で市場が大きく変動する可能性があります。

そのためボラティリティ(価格変動)が非常に高く、投機的な市場になりやすい傾向があるのです。

また、ミームコインの多くは経済的な価値よりもコミュニティでの分散・拡散のしやすさを重視するため、発行数量が非常に多くなる傾向があります。

こうしたコインは単価が非常に低くなるため、さらに価格変動が激しくなりやすい要因と言えるでしょう。

ミームコインを売買した際の税金計算方法

ミームコインを含め、仮想通貨の売買取引で利益を得た場合は、その利益に対する税金を計算して税務署に申告しなければなりません。

しかし、初めて仮想通貨投資を行った場合であれば、仮想通貨の税金計算や申告の仕方についてよく知らないという人が多いことでしょう。

仮想通貨の税金計算は、取引履歴を遡って一つ一つの取引による損益を計算することから始まります。

ブロックチェーンエクスプローラーを見ることで過去の取引を見返すことはできますが、円貨での取引価格などの情報は載っていません。

税金計算は日本円で行う必要があるため、仮想通貨建てで記録された取引履歴について、それぞれの時点における時価に計算しなおす必要があるのです。                      
このような計算を効率的に済ませるには、専用の計算ツールを活用する方法がおすすめです。

仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」であれば、ミームコインを含む19,000銘柄以上の仮想通貨や法定通貨の時価情報を保有しているため、取引履歴を入力するだけで自動的に円換算が完了します。

また、取引履歴も国内外90カ所以上の仮想通貨取引所からの取得に対応しているため、画面に沿って簡単な操作を行うだけで取り込むことができ、面倒な税金計算の手間大幅に減らすことができます。

「クリプタクト」では基本的な機能を無料で利用できるプランも用意されていますので、この機会にぜひお試しください。

まとめ

ミームコインは話題性や人気によって大きく値が動く可能性があるため、一般的にボラティリティが高いと言われる仮想通貨取引の中でも、特にハイリスク・ハイリターンの傾向が高い分野です。

一方で、通貨の単価自体は低く抑えられているため、純粋にミームやコミュニティを楽しむ目的で購入する際も、敷居が低い通貨となっています。また近年ではドージコインのように時価総額の大きいコインにおいて、実用性を向上させるための開発が行われるようにもなってきました。

ミームの楽しさと投機性、そして将来への期待感も併せ持つのが、ミームコインというジャンルの不思議な魅力と言えるでしょう。なお、仮想通貨投資を行う際は、例えジョークのミームコインであっても利益に対しては税金がかかることを忘れてはいけません。

手間をかけずに正確な確定申告の準備ができるように、損益計算ツール「クリプタクト」の利用もぜひご検討ください。